矯正中にホワイトニング
2022/12/06
矯正中にホワイトニング
歯列矯正には、「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類があります。マウスピースの場合は食事や歯磨きのときに外すことができますが、ワイヤー矯正は一度装着すると、矯正が完了するまで付けたままが基本です。
矯正装置を付けたままで食事をするため、歯と矯正装置の隙間に汚れが付きやすく、さらに歯磨きがしづらいので、歯が黄ばみやすくなります。
歯列矯正には数ヶ月~数年の期間を要するのが一般的ですが、矯正中に歯が黄ばんでしまった場合に、「そんなに長い間放置するのはイヤだ」「ホワイトニングしたい」という方もいるでしょう。
しかし、歯列矯正中にホワイトニングができるかどうかは、矯正装置の種類やホワイトニングの方法によって異なります。以下に詳しく解説します。
ワイヤー矯正の場合
歯のホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」「セルフホワイトニング」「ホームホワイトニング」の3種類があります。
・オフィスホワイトニング:歯科医院で歯に薬剤を塗布してもらうホワイトニング
・セルフホワイトニング:自宅やサロンでホワイトニンググッズを使って行うホワイトニング
・ホームホワイトニング:歯科医院で製作したマウスピースに、自分で薬剤を塗布、装着して行うホワイトニング
ワイヤー矯正の場合、どの位置に矯正装置がついているのかによっても、受けられるホワイトニングの種類が変わります。ホワイトニングの種類別に見てみましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯の裏側に矯正装置をつける舌側矯正であれば、矯正中でも施術を受けることが可能です。
表側に矯正装置がある場合、器具が邪魔になってホワイトニング効果が落ちてしまいます。また、歯列矯正中は知覚過敏になりやすいので、濃度が高い薬剤を使うオフィスホワイトニングは歯にしみるかもしれません。
さらにオフィスホワイトニングはホワイトニング効果が高く、矯正装置がついていた部分とそうでない部分の白さに差が出るため、表側矯正中はオフィスホワイトニング不可というクリニックがほとんどです。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、ホワイトニング歯磨き剤を使う程度であれば矯正中でも可能です。サロンでは、矯正中でも施術可能な場合とできない場合があるので、事前に問い合わせてみましょう。
サロンでは歯科医院で使用する、歯を漂白する強力な薬剤が使えません。代わりに歯の汚れを落とす、作用がマイルドな溶液を使用するため、矯正中でも痛みが出にくいというメリットがあります。
また、オフィスホワイトニングほど歯を白くすることができませんが、矯正器具がついていた部分とそうでない部分の違いが比較的わかりにくいのもメリットです。
ホームホワイトニング
マウスピース矯正の場合は、自分でマウスピースを外せるため、矯正中でもオフィス、セルフ、ホームホワイトニングのどの方法も利用できます。各ホワイトニングの所要時間の目安は以下のとおりです。
・オフィスホワイトニング:30分~1時間程度
・セルフホワイトニング:30~40分程度
・ホームホワイトニング:1~2時間程度
どの方法でも長時間矯正用のマウスピースを外す必要はありません。矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正とホワイトニングを同時進行することも可能です。
ただし、矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られているため、薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。矯正とホワイトニングを同時進行したい場合は、歯科医に相談してみましょう。
前橋 ホワイトニング WhiteningGB