差し歯ってホワイトニングできるの
2022/11/15
差し歯ってホワイトニングできるの?
いつの間にか黄ばんできてしまう差し歯。差し歯も自分の歯と同じようにホワイトニングできるのでしょうか。
【差し歯自体は白くならない】
残念ながら、歯医者さんが使用するホワイトニングの液剤は人工歯である差し歯には作用しないため、ホワイトニングをしても差し歯自体を白くすることはできません。
ネット上には、メラミンスポンジなどで差し歯の汚れが落ちるといった誤った情報もありますが、差し歯を傷つけてしまう恐れがありますので、使わないようにしてください。
【差し歯の表面についた「着色」汚れは落とすことができる】
経年によって変色してしまった差し歯は白くできませんが、差し歯の表面についた着色汚れであれば、歯医者さんが行っているクリーニングで落とすことが可能です。だたし、何度もクリーニングをすると研磨によって差し歯が傷ついてしまうので、注意しましょう。
人工歯は、天然歯よりも着色や変色がしやすい素材でできています。先ほどもお伝えしたように、差し歯の内部まで浸透してしまった汚れはホワイトニングでは白くできませんので、汚れが蓄積しないように日頃のケアを大切にしましょう。
【差し歯が黄ばむ原因】
なぜ、人工歯である差し歯は黄ばんでしまうのでしょうか。実は、差し歯の中には変色しないものも存在しています。
ここでは、差し歯が黄ばんでしまう原因と、変色しない差し歯について見ていきましょう。
【保険治療の差し歯の劣化】
差し歯には大きくわけてふたつの種類があります。ひとつ目は「保険治療の差し歯」です。
保険治療の差し歯は、健康保険が適用されるため、費用を抑えて治療ができます。保険治療で使われている差し歯は、「レジン」というプラスチック製の素材でできています。
レジンは吸水性があり、時間の経過とともに劣化して変色してしまうのです。差し歯を作ったばかりの頃は真っ白でも、2~3年経つと黄ばみが目立つようになるのは、レジンの性質によるものでしょう。
【自費治療のセラミックの差し歯は変色しない】
ふたつ目は、「自費治療の差し歯」です。
自費治療の差し歯は、健康保険の適用外となるため、費用は高額になります。しかし、自費治療の差し歯には吸水性のない「セラミック」が使われているため、永年的に黄ばんだり変色したりしないのです。
健康保険が適用されないため、費用はすべて自己負担になってしまいますが、変色しない差し歯を希望する場合は、自費治療のものを選択しましょう。
【天然の歯は黄ばみ、着色する】
ちなみに、天然の歯が黄ばんだり着色したりする原因は、着色成分のある飲食によるものと、タバコのヤニによるものがあります。
着色成分のある食べ物や飲み物には、以下のようなものがあります。
・カレー
・ケチャップ
・ソース
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・赤ワイン
また、年齢とともに歯の内側にある象牙質の厚みが増えることで、歯が黄ばんでみえてしまうこともあるでしょう。
天然の歯の黄ばみや着色はホワイトニングによって白くできます。では、黄ばんでしまった差し歯はどのようにして白くなるのでしょうか。