フロスの使い方
2022/11/21
【場所別】フロスの使い方
フロスを正しく使えないと、フロスによるプラーク除去効果が限られてしまいます。特にロールタイプのフロスは使い方にコツがいるので、使用する場所別に使い方を覚えておくことをおすすめします。
ロールタイプのフロスは切って指に巻いて使います。基本の持ち方は以下のとおりです。
1. フロスは40cmくらいの長さに切る。2. 切ったフロスを両手の中指に2~3回巻いて15cmくらいの長さにする。3. フロスをピンと張って、両手の親指と人差し指でフロスをつまむ。(指の間は1~2cm開く)
上記が基本の持ち方です。
以降は、歯の箇所によって適した使い方をそれぞれ紹介するので、基本の持ち方を実践しながら覚えていきましょう。
【上の前歯】
上の前歯は、片方の手の親指と、もう一方の手の人差し指で上向きにフロスを押さえて使用します。
フロスを歯の隙間に入れるため、片方の手の指は歯の内側に、もう一方は歯の外側になるようにしてフロスを前後にスライドさせながら、ゆっくりと入れていきましょう。フロスはピンと張った状態をキープし、左右の歯の側面を沿って上下に数回動かします。
両サイドを清掃したら、フロスをゆっくりと引き抜きます。
同じ方法で上の前歯すべての歯の間を清掃していきますが、使用した部分のフロスをずらして新しい部分を使用しましょう。
【上の奥歯】
上の奥歯は、前歯を磨くときとは持ち方を変えます。両手の人差し指を使って上向きにフロスを押さえましょう。
清掃方法は上の前歯と同様に、フロスを前後にスライドさせながらゆっくりと入れ、歯の側面に沿って上下に数回動かします。両方の歯の側面を清掃したらフロスをゆっくりと引き抜いて、別の歯をフロスの新しい部分を使って清掃していきましょう。
【下の歯】
下の歯は、前歯も奥歯も同じ持ち方です。両手の人差し指を使って下向きにフロスを押さえて、上の前歯・奥歯と同じように清掃していきましょう。
いずれも歯肉炎がある部位は出血しやすいため、出血したからといって使用方法が間違っているわけではありません。プラーク除去をして歯肉の炎症が解消されると、出血はおさまります。ただし、歯肉の炎症が治まることで隙間が広くなることもあります。
フロスは、少なくとも1日1回の頻度で 使用すると良いでしょう。